15 天津の治安
中国人は夕食後のひと時、夕暮れの街中を散歩する。
中国語ではこれを留湾(リュウワンと発音。留は正しくは「しんにょうに留」)と言う。
夕方、住宅街では多数のおじさん、おばさん、老人、小さな子供たちがそぞろ出てきて、ゆっくりと歩道を歩く、または公園で立ち止まって談笑する。まったくのどかな風景である。夏の夕暮れは7時ごろ、夕食を6時にとることができる生活がうらやましい。つまり仕事は5時に終わり帰宅するということ。昔の日本でもそんな風景があったような気もするが...
ものすごい勢いで経済成長している北京でも住宅街では留湾が見られる。中国人はこころ豊かだ。
さて、天津の治安については中国一良いと言われている。
留湾の時間帯を過ぎ、あたりが真っ暗になっても若い女性でも自転車や徒歩で街のあちこちを移動している。家々の軒先、アパートの玄関には老人が腰掛けてうちわを揺らしている。今の日本のように原チャリ強盗をするガキはまだ少ないようだ。暴走族もほとんどいない。2,3台のスクーターで徘徊するのを目撃したことがあるがまだかわいいものだ。
ただ、今後は市場至上主義に呑まれやがては日本、さらには米国のような悲惨な住環境に陥るのだろう。こののどかな街の状態はあと何年もつのだろう。
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